バンの自転車日記

F(t)麒麟山レーシング所属自称パワー系クライマー笑

リザルトに出ないドラマ

今日は決戦用ホイールを外して練習用ホイールのタイヤ交換をしただけ。
完全オフとしました。

昨日、レース中から内臓のダメージが酷くて補給食を受け付けなくなってしまっていた。
逃げに乗ってからもエネルギーが枯渇している感覚が強く、どうしてもあの場面は補給のコーラが欲しかったのだ。
強い選手は内臓も強くて、その点でも自分はまだまだなんだなと思い知らされた。
だから昨夜は悔しくて眠れなかった。


リザルトでは60数名中、完走者14名と過酷なレースであったのは想像するに難しくない。
必ずしもこの14名全員がDNFした選手よりも強かったわけではないのはレースをやっている人間ならわかるはず。

私が感じた中で本当にロードレースをしていたのは10人位。
特に古川の動きは敵チームながら頼もしかった。

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(ギリギリブログより拝借しますた)

この写真だけで決して全体を判断してはいけないんだけど、アシストの役割を担っている選手はエースの近くにいるのが基本。
古川は常にイケメンを守れる良い位置で走っていた。

私は昔、ニシタニさんが逃げている時に集団後方に待機していたら怒られたことがある。
チームメイトが動いているのに次の展開に備えていなかったから。
でもこうやって学ばせてくれたニシタニさんには本当に感謝しているし、だからこそ今もロードレースを続けられている。

チームメイトが見える位置にいて前々で動いてくれていると安心感があるし、またその逆も然りでチームメイトが見えない位置にいることはもの凄く不安である。

F(t)のミネキさん、大野さん、リュージも代わる代わる攻撃を仕掛けていてその間はタザキさんも休めたはず。

もし自分がアシストするならエースのために死ねる意気込みで自分を犠牲にする覚悟を持ってやる。
だって勝たなくてはいけないプレッシャーに比べたら屁みたいなものだから。

だからエースのために動きに動いてリタイアになった選手がリザルトだけを切り取って弱いと判断される前に言いたい。
その裏には各々のチームの思惑がぶつかった人間ドラマがあるということを。

ロードレースというのは残酷でとても美しいスポーツ。
だからやめられない。