バンの自転車日記

F(t)麒麟山レーシング所属自称パワー系クライマー笑

新潟県選手権弥彦ロードレース大会

今年もやってきました。

新潟県で一番の選手を決める大会が。

 

105kmの公道レースとあって県外からも強い選手が集まります。

 

要注意な選手

□県内

岩瀬照(LEOMO BELLMARE)

□県外

奈良浩(FIETS GROEN)

柴田瑛一(Innocent)

柳澤創(仙台第一高校)

 

オーベストな読者はおや?と思ったかもしれませんが、オーベストからチームユーラシアIRCに移籍したあの柳澤君ですよ。

(今はユーラシアを退団して高体連で走っているとのこと)

 

今年はF(t)麒麟山レーシングの一員として参加するのでしっかりと作戦を練りました。

 

序盤の逃げは淵田さんがチェック。

中盤から終盤の勝負所に残るために無駄脚を使わない。

有力選手のアタックには反応、ただし単騎だったら容認。

終盤の勝負集団に複数人送り込みチームとして優勝。入賞者3人を目標に。

 

最後尾からスタート。

近くには照君、田崎さん、淵田さんがいた。

 

12時にスタート。

気温は試走の段階では1周しただけで汗ばんだけど、いざレース開始したらそんなに気にならないかな。

というかVALLETEの長袖ワンピは速乾性が優れていて快適。

 

最後尾スタートなので先ずは前方に上がらないといけません。

ぶどう山あたりで前にスペースが空いたので一気にポジションアップ。

 

しかし下りで落車が発生。

自分の後ろだったので回避するまでもなかったけどチームメイトが巻き込まれていないか確認。

どうやら全員無事みたいで一安心。

 

平坦区間で風向きを確認したら右前からの横風に感じた。

先頭付近に待機していたらスルスルと数人が飛び出す。

淵田さんが乗っかったのを確認し、速度を緩めて蓋を。

 

タイム差は一気に広がり20秒程に。

最終的に逃げは2人。

 

淵田さん(F(t)麒麟山)、舘岡選手(ハヤサカ)
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さらにタイム差が40秒から1分近くまで広がりチームとしては脚を休める展開に。

ただ、有力所の飛び出しには反応するべく前方の動きには警戒しておきます。

 

りゅーじやonyoさんにはタイム差をキープしつつ、敵チームに追走させてローテに入らないようにしましょうと声をかける。

ただ、Innocentが先頭を引いていなかったので「このままじゃ逃げ切られちゃうよ。先頭引かなくていいの?」と言ったら、「坂大さんいるし大丈夫でしょう」とマークされている様子。

 

そんな状況が数周続き、何周目かの会館坂で柳澤君が仕掛けペースアップ。
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もちろんしっかりとチェックします。

後ろのInnocent松井君も対応。

そして一時期1分以上広がっていたタイム差が一気に30秒程に縮まる。

 

そして風が強い平坦区間で牽制状態になりタイム差が再び広がりはじめたところで田崎さんに「いつ動きます?」と相談したら、さっきのペースアップで30秒縮ったことから2~3周でキャッチできるから余裕をもって残り5周の70km過ぎたところで動こう。

 

と話した矢先の55km地点で柴田さんがアタック。

すかさず反応し、照君もさらにペースアップし集団が崩壊。

この時の会館坂が一番キツく、1分11秒で501W。

この動きで集団は分裂。

 

弊チームからは田崎さん、onyoさん、りゅーじと自分が乗り、勢いそのままに淵田さんの二人逃げを吸収。

淵田さんはその後DNF。お疲れ様でした!

 

ぶどう山は平和に進み、平坦の横風区間で牽制気味に。

ただ、会館坂で照君がアタック。


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登りは頭一つ抜けている感じ。

この時は田崎さんとまとまっていたので下りで田崎さんをアシストして照君をキャッチ。

後ろからも続々と合流してきますが大分人数が減った感じ。

 

チームの4人は残ってますが、Innocentも3人残してきた。

中でも柴田さんは要注意、と思っていたら柴田さんとりゅーじがスルスルとランデブーへ。

 

 ただ、エースの柴田さんが逃げていることで脚を使わせることができるし、りゅーじが乗っていることで後ろでは照君の脚を使わせることができる。

この形はナイスなのだ。よくやったぞりゅーじ。

 

ただ、数周逃げてもらっているうちになかなかタイム差が縮まらないことから、数的優位に持っていくためにブリッジしたい。

理想はInnocentを引き連れずに最後に決めてくれるだろう田崎さんと前に合流。

照君や奈良さんが乗っても仕方がない。

 

そのためには会館坂で必ずかかる照君の仕掛けに是が非でも乗らなくてはならない。

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下りで追い付けるので千切れかかったけど冷静に。

一気に差を詰めて、3人でローテして追走しようとするも後ろから合流。

 

次の周回も前のブリッジにチャレンジしたが、前の二人に合流する直前に後ろに追い付かれて吸収された。

この時点でラスト2周を切っていて脚はもうすでに限界に近かった。

 

ただ、照君が初めて苦しそうな表情を見せていたので逃げていた二人を吸収した時にカウンターアタック

決まらなくても追走に脚を使わせられればOK。

もちろん逃がしてはくれず、すぐにチェックに入られる。

 

今度はぶどう山を下った勢いでonyoさんが飛び出し。

ラスト周回に入る前の会館坂はonyoさん先頭で突入。

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照君、田崎さんが抜け出ているところに少し間をあけて柴田さん、自分が追いかける。

もちろん下りで追い付いてこのまま4人で行くことはなく後ろから追い付いてくる。

 

そして勝負はスプリントへ。

ぶどう山で照君に「スプリントだね」と話しかけたら「平地がもうダメです」と。

たぶん本音がポロっと出てしまったんだろう。

自分ももう次の坂で脚が攣るのは確実。

本当は照君とスプリントしてみたいけど、それはできなそうだ。

 

下りで田崎さんから前に入るように指示があり、トレインの隊列を形成する。

onyoさんから「行ける?」と聞かれたので「行けます!」と答えた。

そう答えざるを得なかった。弱音を吐きたくなかった。

 

坂に入る前に牽制気味になりながらonyoさんがリードアウト。

この時、少し勾配が急になったところで脚が限界を迎え腰を上げることができなかった。

 

力強い田崎さんのスプリントを見送り、順位うんねんよりゴールに辿り着くので精一杯。

最後、奈良さんに差されて5位フィニッシュ。

しばらく動ける状態にならないくらいに出し切った。

 
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田崎さんが優勝し、チームとしての目標は達成。

淵田さんの逃げ、りゅーじの逃げ、onyoさんのリードアウトで勝ち取った勝利。

あれ?自分何かやったっけ?

 

とりあえず照君と柳澤君と柴田さんの登りのアタックに全部反応したら脚が完全に死亡した。

全然自分から動けなかったのは完全に力不足でした。

田崎さんが勝ってくれて本当によかった。

 

Innocentは一週間でかなりチームとして動けるようになっていて、何より生え抜きのメンバーが成長して強くなっているのでこれから強豪チームになるのは間違いないでしょう。

柴田さん、荒瀧君には全日本選手権頑張ってほしい。

 

そして、照君が一番強かったのは誰もが思っているでしょう。

中尾さんが才能を見出だし、同じ新潟県で一緒に走っていて一番縁を感じる選手だからこそ敬意を持って全部のアタックに反応させてもらった。おかげで楽しかった。脚は死んだけど。 

 


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ただ、5位という成績には満足できなくて悔しい気持ちだけが強く残ります。

新潟県で一番になるには田崎さんという高い壁を乗り越えなくてはならないからもっと強くならないとね。

 

 


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 淵田さんがいないけど、戦い抜いた仲間たち。


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応援していただいて力になりました。

サポートなしでは戦えませんでした。

結局ボトルも補給食も受け取りませんでしたが、いつでも補給できる安心感で戦え抜けました。

 

自転車競技連盟やボランティアの方々の運営がなければ成り立たない公道レース。

今年も開催してくださりありがとうございました。

 

次戦はニセコクラシック。

過去最高レベルに引き上げて北の大地に乗り込みます。

 

 その前にちょっとだけ休みます。