ツールドおきなわ市民210km
最後尾付近からスタート。
前には300人以上の選手たち。
おかげでスタートしてすぐにできた逃げに長い時間気がつかなかった。
コンディションはというと前日のカーボローディングのせいか胃もたれがキツイ。
時間が立てば治るだろう
しばらく集団後方で走っていると単独落車したりボトル落としたりと中々カオスな状況。
今回は危機を察知して全て掻い潜ったが海岸線に出る前の道が狭まるところで大きな落車。
なんと後ろ300人以上がごっそり消えた。
次々と追いついて来る選手の中にニシタニさんがいないか確認するも姿は見えず。
気持ちを切り替えて一回目の与那の登りに備えて番手を上げる。
自分が先頭を引ける位にまったりペース。
難なくクリア。
ここで前の逃げとの差は2分を切っていた。
奥に行くまでのアップダウンで自然と一人抜け出して完全に泳がされている状態になったのでマイペースで走るも集団が全く追いついてこない。
脚を使わずに得た30秒程の貯金。
何故か後ろとのタイム差は1分30秒まで広がり前との差も1分30秒。
完全に宙ぶらりん状態。
海岸線に入る前に逃げからチェーン落ちでこぼれた藤田選手(チームターマック)を回収し海岸線へ。
藤田選手は満身創痍なので9割自分が引く。
1割休めるだけでもありがたい。
しかしここで相当脚を削ってしまったようなので2度目の与那はマイペースで。
後ろとの差は1分15秒なので楽に登って先頭付近で捕まるようにペース調整。
まだ50人近くいるよ……。
理想はもっと人数が絞られた状態で捕まりたかった。
ちなみにこの時点で筧ゴロー選手の一人逃げで1分30秒差。
補給を無事に取り、下りへ。
今回最大の勝負どころと予想している高江の学校坂へ向けてハイスピードで下る。
何とかついて行き先頭付近で高江の登りへ突入できた。
そしてここで第一関門のセレクションが始まった。
高江の学校坂と呼ばれるところは今回最大の勝負所と捉えていて、後手に回らないよう先頭に出る。
しかし40km近く単独で走った代償は思いの外大きく一瞬ハムがつりかけて踏めなくなったと同時に一気に集団がかかった。
ハンドルにしがみついて何とか耐え凌いでいて千切れる寸前。
後ろのナカオさんに切れるなと一喝され首の皮一枚で集団に繋がっている状態。
辛うじて高江をクリアしても下り坂で中切れが発生して踏まされる状況。
さらに登りに差し掛かると高岡選手と井上選手を中心にペースアップ。
このレースで一番キツかった場面がここで、とにかく回復するまで我慢し続けた。
田崎さんに「もうダメです」みたいな弱音を吐いてしまった直後に脚と心臓が落ち着いてくれた。
ただ、一度オールアウト寸前にまで追い込まれた身体にはもう登りで仕掛ける体力は残っていない。
高江以降の動きにより筧ゴロー選手も捕まり集団は30人程に。
それでも例年より多く生き残ったのは気候と風向きも影響するだろうけど参加者のレベルが上がり続けているからだと思う。
残るだろうなと思っていた選手はほとんどいたが、去年の9位10位の雑賀さんと奈良さんがいなくなっていたのが意外。
というわけでまだ人数が多い集団ではセレクションがかかるも自分含めて皆粘るのでさほど減らず。
仕掛け続けた井上選手も先程までと比べたら落ち着いた感じ。
おそらく羽地までに1~2回は仕掛けるだろうから集中して対応しなくては。
170kmを目前に松木さんから「あと1時間位だね」と声をかけられた。
そう考えたら気持ちが楽になったが果たしてこの先の攻撃に耐えられるかどうかはわからない。
そんなことを考えていた矢先の慶佐次の補給ポイントでドリンクを取りに行った間に高岡さんがペースアップするのが見え集団が崩壊した。(井上選手がペースアップして高岡さんが追ったらしい)
慌てて全開走をし、何とか下りで追いつくもこの動きが致命傷となり次の登りで筧ゴロー選手がドロップした直後に自分も千切れた。
決して楽になりたかったわけではなく完全に力尽きた。
しばらくダラダラと走っていたら後ろからナカオさんとイナーメの選手が追いついて来たので一緒に回してゴールを目指すことに。
すると羽地の前で5人程の集団。
岩島さん、寺崎選手、紺野選手ら実績がある選手も千切れるほど。
どんだけレベル高いんだ。
もう自分には順位とかどうでもよくて無事ゴールに着けば良いだけなので最後はスプリントしたナカオさんの一つ後ろでゴール。
来年はもっと上の順位で争いましょうね。
新潟県勢も皆無事にゴール。
来年は新潟から210kmの参加者が増えるといいな。
皆でレベルアップして沖縄に帰ってきましょう。
ゴール後、急いで準備し会場を後に。
17時30分のフライトで新潟着が23時30分。
その間、ずっとレースのことを振り返っていた。やっぱりあの宙ぶらりん状態はマズカッタ・・・
高江から先の勝負集団。さらにその先の勝負集団から抜け出すために必要な練習のことを考えたら、、まぁ来年のことは一休みしてから考えよう。
優勝した高岡さんはもう前人未到の領域に達して凄いの一言しかないし、自分が優勝すると予想していた井上選手の攻撃はやはりキツかった。
いつか井上選手が優勝する時が来るだろうから、その時は今年よりも対抗できるようにしておこう。
おそらく数年前までは走り込みによる地脚強化だけで20位以内でなら完走できたレベルも今はそうではない。
残念ながら最終局面は経験できなかったが千切れたところまでの対策はしっかりと練って来年の沖縄で上を目指そう。
しばらく休んでから練習再開します。
実は2週間後のもてぎ4時間ソロにエントリーしたので本当のオフはもう少し先。