ニセコクラシック140km総合9位(年代別4位)
いよいよ本番。
何ヵ月も準備してあとは練習の成果を発揮するだけ。
体調はすごくよくて昨日たくさん食べたおかげで簡単に高い出力が出る。
自分ら19-34ageは先頭スタート。
1分後に35から49までのclassが一斉にスタートする。
ニュートラルが長くてすぐにおじさんたちに追い付かれて混走状態に。
今日の作戦としては序盤は脚を温存して100km越えた後のアップダウン区間で勝負するプラン。
35km地点から始まる15km程の登りまでは先頭が見える位置に待機。
やっぱり有力どころのビッグネームたちは先頭付近に固まっていて、その中でも我らが新潟の田崎さんは登りで引いたりしている。
それを見ながらただ耐えるのみ。
途中ジェットコースターみたいな下りがあってガーミン先生のお顔を伺ったら時速90km/h出ていてそっと見なかったことに……。
今日はEVO君がすごくやわらかく感じてパンクしていると思って、レースおわた……と思ったけど結局パンクしていなかった。
この時、要注意選手として挙げていた昨年の沖縄2位の井上選手がメカトラで遅れているのが見えた。
ただ、レース終盤でとんでもない映像を見ることになるとは予想だにできなかった(後述)。
ついに35km付近の登りに突入。
森本さんが前を引くと一段階キツさレベルが上がる。
このレベルの登坂力は中々見ることができないので当初は無理しない予定だったけど、頑張って付いていったら、最終的に10人まで絞られた。
でもKOMまで残り2km地点で中村龍太郎選手のペースアップにたまらず千切れてしまう(KOM狙いの動きだったらしい)
後でログを見たらここで30分346W(たぶん実際はもう少し数値が高いはず)でギリギリの状態だったし、対応するには単純に力不足。
この時に一緒に遅れたのが内田選手(井上選手のチームメイト)。岡選手(お兄さんの方)。少し前に内房レーシングの根本選手(沖縄140km優勝経験者)
そして先行していったのは6人。
田崎さん(麒麟山)、高岡さん(六本木)、森本さん(GOKISO)、中村龍太郎選手(イナーメ)、岩島さん(MIVRO)、新井さん(Forza)
モトバイクからの情報によると前とは20秒差。
後ろから40秒差位で7~8人が来ているらしい。
ナチュラルに千切れたので選択肢は一つ。
後ろを待つ。まだまだ先は長いし、50kmくらいはしばらく下りか平坦。ちょっとしたアップダウンしかないので集団有利。
ゆっくり待って後ろから合流。
下り始めて追走がまとまった(結局12人だった)時点で前の6人とは1分50秒差。
遅れた集団だったからちょっと無理かなと思ったけど内田選手や自分も声をかけて12人全員で綺麗にローテを回せた。
この追走集団にはSHIDOの吉澤君やRyoさんもいて話しかけながら余裕度を探ってみる。
吉澤君は最近かなり強いみたいだし余裕がある感じなので警戒。Ryoさんは少し苦しそう。
あとVC福岡の簑原君ともよく走っているから彼が強いのはわかる。引きが強いし脚に余裕がありそうなので最後まで連れていきたくない感じ。
逆に岡選手(お兄さま)は余裕全くなしで今にも千切れそう。
それでも良いローテーションで前とのタイム差はどんどん縮まる。
前は人数が少ない分、一人一人前を引く時間が長いから追い付けたら理想的な展開。
で、100km地点の本当に登りに突入するところで合流。
そこで前の6人が疲れているかなと思ったら大間違い。
森本さんが引くと地獄。
付いて行こうにも無理矢理引き剥がされるように千切れる。
この時に6分位で415W出ていたのに普通に千切れてレベルの違いを見せつけられた。
それでも田崎さんは付いていっているからやっぱり凄い。
前の6人から新井さんが脱落して5人に。
遅れて内田選手とイナーメの生田目さんと3人で登っていたら岡選手(兄)ら数名が合流。
第2グループができあがった。
このグループは完全協調体制で千切り合いすることなく残りの距離を消化していく。
やはり内田君と生田目さんが余裕度が高く、自分はというと両脚つりかけていてかなりヤバイ状態。
一人また一人とバラバラに落ちていき、残り5km地点で内田君、生田目さんと3人になった。この時、年代別2位争いをしていて生田目さんはover40だから最低3位以内は何事もなければいけるはずだった。だが…………
残り3kmで後ろから物凄いスピードで追い越していく選手が一人。まさか140km走ってきた選手じゃないだろと思ったら、なななんと遅れたはずの井上選手。バイクがチェンジされているし、クリートとペダルが合っていないからたまに外れているし、色々とありえないんですけど……。
内田選手とチームメイトだから形勢が一気に不利に。しかも井上選手は同カテゴリー。
ヤバいヤバいヤバい。
一気にペースが上がったところで両脚が同時につった。ペダルを止めざるを得なくて回復した頃には3人ははるか彼方。おわた……。
残り2km何とか走りきりゴール。
ものすごくタフなレースだった。
リザルトに弊社の名前を刻んでおきました。
で、なんと優勝は田崎さん!
シクロワイアードの取材を受けるチャンプ。
総合10位まで名前を載せてもらうようお願いしたらOKだそう……笑
自分はリザルトだけ見たらそこそこ良いかもしれないけど、サバイバルなレース展開にただ耐えただけ。
アタックもしていないし、先頭集団に絡んだのは一瞬だけだったし、防戦一方なダメなレース。
このメンバーでレースメイクするには実力を3レベル位上げないといけないし、JPTでのレース経験も必要になってくるなと感じた。
そんな中で田崎さんの優勝は刺激になったし、ますます尊敬の念が強くなった。
こんな選手が近くにいる麒麟山レーシングはとても幸せだね。
というレベルが高い新潟県勢で打ち上げ!
アンディさんはTTモード!
最終的に外国人4人、日本人3人のインターナショナルな話題はとてもためになりました。
外国人の仕事感や日本のレースはどう写っているかなど考えさせられることが多かった。
でも一番の収穫は田崎さんの薬局でのアタック話でした笑
優勝おめでとうございました!